アフリカ死霊崇拝について

アフリカ大陸に広く分布する部族バントゥー族、このバントゥー族 が信仰する古代からの自然 信仰。未開の地に棲む土着人に有りがちな、信仰というよりも肉体を持つ生に密着し、死というものを隔てず、先に死へ赴いた者も未だに身近に存在 すると捉え、肉体を持ち生きる者へ常時影響を与えるという認識から、祖霊を含め亡くなった霊、所謂「死霊」を重きに置き崇め奉る日常的行為の一環です。ア フリカ系の信仰は、部族により多少異なりますが、事象・物象を司る神霊に加え、祖霊や死霊を崇めるといった神霊信仰として共通しております。しかし、この バントゥー族の信仰は、死霊に焦点を置き死霊を主体に崇めます。至高として「Nsambi:ンサンビ」という主神を崇めますが、基本的には死霊の長という 意味合いが強いわけです。俗名:Bilongo:ビロンゴと呼称され、それは死霊を意味し入信者は特定の死霊と契約を交わした後、交わした死霊と共にしな がら主神と神霊を崇ます。

この信仰は、現世利益を主体として居る事から、呪術と切っても切 り離せない関係に有ります。入信=呪い師(修行の発端)という相関となっております。死霊を 使役し、如何なる要望でもこなし死霊の作用で結果を出す事、そして怖れを込めて「Me echaste bilongo?私に死霊を憑依させただろ う?」、「Que me echo bilongo.死霊を憑依させられた。」等々と云った云い回しが、ビロンゴ信仰の有るキューバや、他のラテンアメリ カ諸国で用いられます。アフリカ本土も、土俗語にて云い回されます。当呪術サイトは、ビロンゴ(死霊)を使役する呪いにて、ご要望者の願いを成就する目的 で立ち上げました。

下記画像は、私がキューバ在住時に入信し契約を交わしたアフリカ黒人の死霊が籠もるNganga(ンガンガ)という釜で有り、指定された神霊と、自身が交わ した死霊は亡骸(頭蓋骨と大腿骨)と従い共にする、やはり7名の黒人の遺骨(骨欠)、更に土砂・あらゆる草木・使用不能の鉄器・数種類の昆虫の死骸・数種 類の動物の骨欠、これらが纏まり籠もります。云わば「彼の世のミクロコスモス」といった様相を呈しております。入信者は、自宅にMunanso:ムナンソ (霊の家)という、死霊が据わるスペースを設ける義務が有り、各々が崇め奉る事から、3大宗教のような主神を祀り信者が集い礼拝する場は有りません。

死霊を使役する呪い作業は、まず共にする死霊との交信から始まり ます。日取りや気候は関係しません。唯一、時間のみ午前12時以降という 規定が有ります。死霊との交信に関しては、呪い師により様々ですが、基本的に交信用のツールと各々呪い師の内部に有る直感や第六感を尊重し進めるわけです が、興に乗って来ると、共にする死霊の性格が自身で理解出来る感覚を得ます。交信の度に死霊が肉体をスライドするという感覚です。また、熟練呪い師となれ ば、共に肉体内部で籠もり交信しツールを必要としません。端から見た場合、呪い師本人の性格と死霊の性格が言動で交錯する場を目の当たりにするわけです。

籠もる器は、Nganga Kinyumba(ンガンガ・キンユンバ)という3タイプ有るンガンガの器の一つで有り、キンユンバとはバン トゥー語で頭蓋を 意味し、器の底に頭蓋骨(契約を交わした死霊)が据わります。方向性として中道を行き、無情と慈悲が交錯する事から、契約者(呪い師)は良い方向性から悪 まで術を執行出来ます。 2575種類有るFirma(フィルマ=符号)という様々な要望別の符合、及び様々な神霊の受諾許可とエネルギーを使用する権限が有ります。


以下に示すFirma(フィルマ:膨大な符号の一部のみ)と呼称 される符号を、要望内容によって死霊の籠もる釜の手前に認めるわけです が、符号ひとつひとつに意味合いが有り、この符号は事象・物象を表します。また各々を司る神霊が居り、要望内容を成就するにあたり、許諾を得る為の云わば 「申請書」のようなもので有り、事後、引き換えに捧げる供物(生贄=供犠、要望に則った然るべき自然物)を捧げた時点で、使役する死霊は行動を開始しま す。要望内容によりけりですが、ンガンガ面前に認めた符号の活性化、そして要望を望む方向性に変化させる神霊及び範疇の活性化、更に死霊を神霊が許諾した 範疇へと赴き、最大限の効力を発揮させる為に、呪い師は概ね5日から7日前後祈祷を繰り返します。以後、呪った対象の「気」は、Nganga(ンガンガ: 死霊の棲む釜)に留まり、呪縛から抜ける事は一切出来ません。

「ヴドゥ呪物市場」

 

アフリカ・中南米・東南アジア、いにしえのシャーマンが木偶から活き籠めまで仕上げた骨董呪物。レアな上に強力な呪物を御提供します。

 

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「シックスサマナ」

 

電子書籍にて月二回発行される一風変わった海外移住促進誌です。「人を呪わば穴二つ」という探訪記を寄稿連載させて頂いて居ります。

「土俗呪術随想録」

 

東南アジアの土着民:祖霊神霊崇拝の探訪見聞。及び、東南亜細亜に深く根を張る自然信仰に関わる珍談・奇談。自然信仰全般、特に私が関わるアフリカ土俗死霊崇拝の逸話。信仰に関わる人々の生き様、等々を綴るブログです。

「ヴードゥー大全(壇原照和:著)」

 

ハイチのヴードゥー教を主体に、習合されたアフリカの原始信仰及び呪術の集大成。私がキューバ編のバントゥー・パーロ信仰を監修させて頂きました。現在中古本のみですが・・・。